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体と心の発達

幼児期は体と心の発達とともに、自立への道を歩み始める時期です。

赤ちゃん時代以上に個人差がより大きくなり、子供の「個性」が現れてきます。 赤ちゃん時代を卒業して幼児期に入ると、体も心もぐんと成長します。 歩行も安定し、自分で行きたいところへ移動して、ますます探索行動(まわりのものに興味をもって探索する)が盛んになるのが1歳6ヶ月のころ。 食事も離乳食から幼児食へ移行して、大人と同じ時間に同じ食卓で食べるようになっていきます。 生活の中でも食事、着替え、歯磨きなど大人の真似をしながら、自分でやるという意欲でいっぱい。 うまくできて喜んだりできなくて悔しがったり、いろいろな気持ちを体験しながら、自立への道を歩き出します。

その一方、これまでなんでも親の思い通りになっていた子供も、「イヤ」「ダメ」など、親のかかわりをはねつける言葉を言うようになり、親を困らせたり、戸惑わせる場面が増えてきます。 これはまさに親からの精神的な自立の第一歩。 はっきりと自分の思いを意識して、「自分でやりたい」「人に言われるのはイヤ」と体全体で主張しているのです。 とくに2歳代は手がつけられないほど強い自己主張に出合うこともあります。 でも親のかかわりで、少しずつほかの人の気持ちに気づいたり、自分の気持ちを表現する力がついてきます。 3歳過ぎには日常生活のルールがわかってきて、相手の気持ちをちょっぴり受け入れることもできるようになるのです。

子供は毎日の体験を通して自ら育っています。

子供は毎日の生活を通し、自ら成長・発達しています。 親と散歩を楽しんでいるときも、気がつかないうちに足腰が鍛えられ、バランス感覚を養っています。 小鳥のさえずりに耳を傾けたり、道端に咲く花に気がついたり、五感を働かせて感性を磨いています。 まさに体験こそが成長の糧となるのです。

子供の心と体はバラバラに発達するわけではありません。 たとえば、自分でスナップを留めようとしても指先が未発達でうまくできなかったのが、手先が器用になってくると簡単にできるようになります。 するとまたやる気が出て、今度はボタンかけにチャレンジしたくなります。 でもまだそれだけの器用さがないのですぐにはできません。 そこで練習していくうちに指先の発達が追いついてきて、ボタンかけもクリアできる、という具合です。 このように子供の心と体は、両方の発達が互いに影響しあい、伸ばし合っていくものなのです。

めざましい発達を遂げる子供を見守り、今このときを楽しみましょう。

こどもがなにかしたがるときは心の育ちがある、つまり発達要求があるということですから、なるべくさせてみましょう。 歩きはじめには戸外でたくさん遊ばせる、想像力が発達する時期は段ボール箱、人形などイメージをふくらませる素材やおもちゃを用意する…。 このようなかかわりが子供成長・発達を支えていきます。

ただ子供の発達には個人差があることも忘れずに。 ほかの子供と比べたりせずに、たとえ小さくともわが子なりの成長を楽しみましょう。 子供が育っていく過程には、自己主張が強くなって大変な時期もあります。 その一方で言葉の発達とともに親子でコミニケーションする楽しみも出てきます。 ごっこ遊びで思わず吹き出すようなおもしろい場面もあるでしょう。 一生で最もめざましい発達を遂げるこの時期の子供との暮らしを楽しみましょう。

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